[連載]観光立国のフロントランナーたち 佐賀県・山口祥義知事(1)
- 2017/5/30
佐賀空港の愛称を「九州佐賀国際空港」に 九州の玄関口目指す
中村 佐賀県のインバウンドの状況や課題についてどのように見てらっしゃいますか。
山口知事 佐賀県の2016年の外国人延べ宿泊者数は約24万6000人で前年比28.8%増と非常に高い伸び率になりました。九州の中でインバウンドの伸び率は4年連続で一番です。ご存じのように昨年4月、熊本地震が発生し、九州全体では大きなダメージを受け、九州全体の外国人延べ宿泊者数は、翌月の5月はマイナス28.9%まで落ち込みました。
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しかし、7月から九州7県と九州観光推進機構が一体となって、「九州ふっこう割」を提案するなど積極的な情報発信をした結果、年間では4.2%のプラスでした。その中で、佐賀県は九州のインバウンドの窓口としての役割を果たしてきたのかなと思っています。
昨年1月のことなのですが、佐賀空港の愛称を「有明佐賀空港」から「九州佐賀国際空港」に変更しました。「佐賀」の空港というよりも「九州全体」の空港にしたいという県民のみなさんの声に加え、インバウンドの利用がずっと右肩上がりになっていることを受けたものです。年間の空港利用者数も70万人に迫るところまできています。
中村 愛称に「国際」という文字を入れられたのは、非常にユニークですね。成田空港や関西空港と肩を並べている感じがします。
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