[連載]観光立国のフロントランナーたち 小西美術工藝社 デービッド・アトキンソン氏(最終回)

  • 2017/9/19


経済大国のようで経済大国でない日本

中村 ご執筆された『新・所得倍増論』の中で、アトキンソンさんは、人口が減少する中で、日本が戦後の高度成長の成功体験を忘れられず、その妄想の中で物事を進めようとしていることを問題視されていました。

『新・所得倍増論』 世界第3位の経済大国でありながら、生産性は世界第27位の日本経済をデータに基づき客観的に分析。潜在力を全く生かせない「日本病」に陥っている日本の生産性を高め、平均年収を現在の2倍、GDPを1.5倍にするための処方箋を示している。東洋経済新報社刊。

アトキンソン氏 実は、私自身、この本を書き始めるまで、なぜ日本が世界第3位の経済大国なのかを十分に説明しきれていませんでした。大学で日本の経済を勉強し、その後、ゴールドマンサックス証券で7年も働いていたにもかかわらずです。日本の産業をよくよくみてみると、農業も含めてそうなのですが、なぜ産業として成り立っているのか不思議なものもあります。トヨタ自動車はすごい企業ですが、世界を席巻するようなとんでもない技術を持っているわけではありません。何でこうなったのか不思議に思っていました。

今回の本を執筆するにあたって、改めて日本を分析して、日本の高度成長の要因が、すべてとはいいませんが、かなりの部分、急激な人口の増加にあったことが分かってきました。日本は世界3位の経済大国ですが、一人当たりのGDP(国内総生産)をみると、20~30位をうろうろしています。一人当たりの生産性は低いのですが、その分を人口増でカバーしていたわけです。人口の激増は過剰な競争社会を形作ります。また、特に日本のような男性社会はなおさら競争になります。その原動力が日本を発展させていったんです。でも、日本は経済大国のようにもみえますが、生産性は低い国なんです。

中村 私自身も感じるのは、コメが余っているにもかかわらずコメを生産し続け、人口が減っているにもかかわらす毎年100万戸近い住宅を建設し続けている。終戦直後の飢餓感を忘れられないからではないかということです。時代が変化しているのにその変化に対応できていない。そこが、日本の低い生産性に表れているように思えてなりませんね。生産性の低さは高度成長期も今もそう大きく変化はしていません。

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